子の世代が知っておきたい「墓じまい」の方法と「墓じまい代行」とは

2016-11-23  


最近では、「先祖代々のお墓が遠くて維持や管理も大変」、「子どもがおらず、お墓を継ぐ家族がいない」、「子どもたちに負担や迷惑をかけたくない」といったところから、「墓じまい」や「永代供養」、「改葬」をおこなう人が増えてきています。

しかし、どうすれば良いか分からなかったり、高齢のために色々な手続きなどが大変だったりして、結局子どもの世代まで持ち越してしまう人も多いようです。

また、「墓じまい」や「改葬」の増加に伴い、撤去費用や離檀料(りだんりょう)などの金銭トラブルや親族同士のトラブルも多くなり、問題視されていきています。

そんな中、今年の10月に、改葬時の面倒な交渉などを全国一律定額で代行する新サービスが登場しました。

今回は、そんな墓じまい代行サービスを見つつ、お墓を処分したり移転することがいかに面倒くさいことなのかを感じていきたいと思います。

自分の家は今後どうするか悩んでいる人は必見です。また、先祖代々のお墓があるのに「自分は散骨でいいや」とか安易に考えている若い世代も正しい方法で散骨を実現するために見ておいて損はないと思います。

1.墓じまいとは?

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墓じまいとは、今までのお墓を撤去したり処分することを言います。
お墓を完全に処分する場合も、お墓を別の場所に移転(改葬)する場合も、墓じまいは必要となります。

遠方の先祖代々のお墓を墓じまいして近くの永代供養墓地に移転する人や、お墓を完全になしにして自然葬にしたり散骨する人が増えたため、墓じまいのニーズは増えてきました。

2.墓じまいでやらなければならない2つのこと

「墓じまい」しようと思ったら、何をすれば良いのでしょうか。
勝手に先祖代々のお墓を掘り返して遺骨を持ち帰るのは当然できません。

大きく分けて2つのことが必要になるので、簡単に見ていきたいと思います。

2−1.お墓の移転交渉

1つ目は、お墓の移転交渉です。

お墓を移転しますという旨を、先祖代々のお墓があったお寺(菩提寺)に伝えるというイメージを持っておけば良いです。

「なんだそれだけか」と思った人が多いかもしれませんが、これが意外にすんなりいかない場合もあるんです。

なぜなら、先祖代々のお墓があったお寺(菩提寺)などから、お墓を移転する場合や墓じまいをする際には、離檀料を請求されることが多く、これが金銭トラブルの原因になることが多くあります。

また、そういった事が契約書で事前に取り決められていれば良いですが、そもそも先祖の時代の話で契約書自体が存在していないけれど色々口約束で決まりごとがあったりする場合もあり、お寺側や親族同士での交渉が泥沼化してしまうケースもあります。

お墓の移転交渉が済んだら次は、各種行政手続が必要になってきます。

移転先のお墓や永代供養墓地を探す場合には、もちろんそれも並行してやっておきましょう。

2−2.改葬のための各種行政手続

通常、墓じまいをして移転する場合や、完全にお墓を処分する場合にやらなければいけない手続きはこんな感じになります。

1.移転先のお墓の管理者に、「受入証明書(墓地使用許可証)」を発行してもらう。

2.移転元の自治体から「改葬許可申請書」を取り寄せる。
(移転元とは、現在遺骨を埋葬している場所です。)
⇒ 改葬許可申請書のサンプル

3.移転元のお墓の管理者から「改葬許可申請書」に署名捺印をもらい、「埋蔵証明」をおこなう。
(ここで、檀家料を払わないとハンコ押さないぞと言われて金銭トラブルになったりするようです。)

4.「改葬許可申請書」と「受入証明書(墓地使用許可証)」を自治体に提出して、「改葬許可証」を交付してもらう。

5.「改葬許可証」をもらったら墓じまいの作業開始。
(勝手に持ち出すと窃盗罪となる場合があるようです。)

6.移転先へ、「受入証明書(墓地使用許可証)」と「改葬許可証」、遺骨を持参し納骨。

文章で見ただけでも、行ったり来たりしなければならないこと間違いなしといった感じですね。

墓じまいの際にやらなければいけないことがイメージできたでしょうか。

なかなか時間が取れなかったり、高齢のため行き来が困難な場合には骨の折れる作業なので、結局先送りしてしまう人も多いようです。

そんな中、最近注目されているのが墓じまいの代行サービスです。
今回は、10月より始まった、全国一律定額の墓じまい代行サービスを少し見ていきたいと思います。

3.全国一律定額の墓じまい代行サービスが登場

墓じまいの代行サービスである「お墓のお引っ越し」を提供するのは、テレビなどでも度々見かける、「小さなお葬式」のユニクエスト・オンライン社です。

「お墓のお引越し(外部リンク)」⇒ http://www.osohshiki.jp/ohaka/

基本プランは、全国一律24万9000円(3平方メートル以内)。

基本プランのサービス内容は、

・撤去が必要な墓石、区画の見積もり

・遺骨の取り出し(移転先への発送)と搬送料金

・移転交渉の代行

・改葬許可申請手続きの代行(行政手続)

・お墓の撤去工事と整地

となっています。

区画が3平方メートルを超える場合や、土葬掘り、場所が役場から50km以上離れている場合、手続きに行政書士を利用する場合などなど、追加料金が発生する項目も多いようなので注意が必要ですが、

「墓じまい」などに必要な費用の一般的な相場は60万円程度と言われているようで、かなりお得な感じはします。

そして、このサービスで一番注目したいのは、金額の安さ以上に嬉しい2つの特徴です。

4.「お墓のお引っ越し」の嬉しい特徴

移転交渉を代理でしてくれる

1つ目は、お墓の移転交渉を代理でしてくれる点です。

上で、墓じまいの際には離檀料での金銭トラブルが多いという話をしましたが、契約書がなかったり不透明な部分を法的根拠を踏まえて代理で交渉してくれるためスムーズに話を進めてくれるそうです。

基本的には、各宗派の本山も離檀料を取ることは認めてないらしいですね。
そういった話も第三者を介して進められるので、変にこじれたりする心配もないかもしれません。

各種行政手続の代行もしてくれる

2つめの特徴は各種行政手続きも代行してくれる点。

通常の改葬でやらなければいけない手続きは上で紹介したので、気になるけれどすっ飛ばしてきた人は見ておくことをおすすめします。
⇒ 2.改葬のための各種行政手続

こういった行政手続きを代行してくれるのは、この面倒くささに墓じまいや改葬を躊躇していた人にとっても有り難いサービスかもしれません。

基本的には、移転元と移転先を伝えるだけで、具体的な作業を全て代行してくれるとのこと。
「お墓のお引越し」は、金額以上にこういった手間が省けるというのが嬉しいところです。

そのまま散骨や永代供養墓へも

上は、あくまでお墓の移転でしたが、今回のサービスにはオプションで、永代供養プランや海洋散骨プランも用意されているようです。

墓じまいの後の選択肢は、今や納骨堂や樹木葬、手元供養など複数の選択肢があるので、どうするのか、ゆっくり考えて決めるのが良いかもしれません。

5.代行利用で気をつけておきたいポイント2つ

さて、ここまで、墓じまいの面倒くささと代行サービスのメリットを対比させて紹介してきてしまい、
記事広告の疑いをかけられかねないので、気をつけておきたいポイントにも触れていきたいと思います。

5−1.オプションに注意しよう

やはり定額サービス、基本料金などをうたっている場合には、オプションの有無などしっかり注意して利用する必要があります。

色々な縛りやオプションがつけられた結果、

「基本料金とは一体なんだったのか」

となりがちな携帯電話のプランや料金と同じです。

特に、冠婚葬祭など人生において大事な場面で利用するサービスでは、もう後戻りできない段階まで進められたタイミングで高額な請求をされてしまったりといったトラブルを多く聞きます。

不透明な部分はしっかり潰しておくこと、見積もりが出ていない状態で作業をさせないこと、この2点は大切です。

代行サービス側と金銭トラブルになっていたら本末転倒です。

5−2.移転元の契約書の有無を確認しよう

移転元でお墓を建てた際などに契約書がある場合には、代行サービスを利用できない場合や、費用が膨らんでしまうようなこともありそうです。

契約書に、「墓じまいをする場合には、離檀料として○○円を支払う」と書いてある場合には、従うのが原則となってきます。
また、それ以外にも、お寺には専属の石材店があったりすることもあるため、「改葬の場合には、専属の石材店を使う」といった取り決めが契約書に記載されていることもあるかもしれません。

損をしないようにスムーズに代行サービスが利用できるかどうかは事前に調べておくようにしましょう。

6.さいごに

ここまで、墓じまい代行サービスに沿って、墓じまいという行為について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

「便利だ、ぜひ利用したい」と感じた人がいる一方で、「代行サービスなんてドライすぎる」と感じた人もいることと思います。

墓じまいの際には、先祖代々お世話になったお寺やお墓を蔑ろにすることなく、これまでの感謝を伝えた上で、これからの自分や子ども達のための新しい選択肢を考えてみるのが良いのではないでしょうか。


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