ペットを飼う以上、お別れの日もいつかやってくるということは頭では分かっている人も多いはず。しかし、そのいつかが来てしまった後、ペットを亡くして、お別れの仕方や何をすれば良いか分からずこの記事に行き着いた人もいるかもしれません。今回は、お別れの仕方について、思ったことをそのまま書きたいと思います。

ペットを飼っている人には、家族の一員として愛したペットのことで後悔して欲しくないので、時間があれば読んで欲しいと思います。今回は日記のようなものなので読みづらい場合はごめんなさい。

はじめに

昨年冬、飼っていた猫(ねこぴ♀)が亡くなりました。まだ4歳になったばかりでした。

その日は、夜一緒の布団で寝て、いつも朝はねこぴのほうが早起きで、その日もいつものようにベッドからぴょんと飛び降りて着地して部屋を出ていく音を聞いたのを覚えています。
その一時間後、私が起きると、ねこぴは椅子とテーブルの間で寝ていました。日向ぼっこをいつものようにしているだけだと思っていました。

まさか突然お別れになるとは思っていませんでした。きっとねこぴ自身も驚いてるんじゃないかな。運動は苦手で遊んでてもすぐ飽きちゃったり、ジャンプが苦手だったり、ちゅーるには目もくれないけれど、アイスクリームには目がないねこぴ。

家の中でずっと暮らしてたから他の動物と会ったこともほとんどなかったけれど、人間には人見知りをせずいつもマイペースだったからきっと自分のことが大好きだったねこぴ。きっと今は虹の橋で友達もたくさんできて、いつもどおりマイペースに過ごしているんじゃないかな。

ペットとのお別れのかたち

今回のことで、1つ分かったことがある。

それは、「ペットとのお別れは、家族全員が納得いくかたちにしてあげられないことがある」 ということ。

その日がくるまでどういう形でお別れしてあげるべきかを考えたことがなかったり、自宅供養をしてあげたかったけれど家族に反対され骨を持ち帰ることができなかったり、ペット葬儀のサービスについて知識や理解がなかったり。

もちろん、立会い個別火葬や一任個別火葬、合同供養や自宅供養など、どういった違いがあってどういったことができるのかを前もって知っておくことはペットを飼う上での大前提ではあるけれど、それ以前に、 家族間での温度差やペットに対する考えかたが違う 時には、納得のいく形でペットとのお別れができず結果として家族の誰かがペットロスに陥ってしまうようなことは起きるんじゃないだろうか。

ペットの死に際に直面した人とそうじゃない人は、記憶への残りかたが変わる。

「朝起きると、リビングでその子が倒れていた。まだ身体が温かかったのと寝顔のような穏やかな顔がずっと忘れられない。」

亡くなったと聞いて病院に駆けつけた人と、もしかしたら助けることができたかもしれないと考えてしまうタイミングでその場にいた人では、目に焼きついた光景が違う。可愛かった頃、元気だった頃の光景と一緒に、直前まで生きていた体温を思い出してしまう。

その子が死んだことに家族は皆悲しむだろうしそれぞれに後悔はあるかもしれない。けれど、やっぱりそこに温度差が生じてしまう。

ペット葬儀は、家族の一員だったペットを手厚く弔ってあげるのと同時に、しっかりとお別れをすることで飼い主が区切りをつけるものとして大事なもの。後から「こうしてあげればよかった」「あれで本当に良かったんだろうか」という後悔を全員がしないよう、火葬の仕方から供養の仕方まで家族でしっかりと話をして選択をして欲しい。

1匹のペットに執着しすぎると立ち直れなくなるという理由で遺体を引き取ってもらうだけで供養をしない人もいる。一方で、火葬に立ち会ったり自宅を供養したり一つ一つをペットのことを考えてしてあげることでその人自身の心にも折り合いをつける人もいる。

しかし、家族でペットを見送る場合には、誰か一人の価値観や温度感で判断するようなことは、良かれと思ってやったとしても誰かがペットロスに陥ってしまう大きい原因になるかもしれない。

残された家族のことを大切に考えるのならば、それが例えペットを飼い始める時に許可を出した家の主であっても、独断でお別れの仕方を決めてしまうことの危うさは頭の片隅に入れておいてほしい。

死んでしまったペットに対しての後悔を後になって家族同士でフォローし続けるよりも、一番ショックを受けているであろう人が納得のいく形を考えてしっかりと見送ってあげることが大切だと思う。

ペットも家族の誰かがずっと後悔したり悲しんだりしているのはつらいだろうし。

あとがき

うちでは、ねこぴとのお別れをちゃんとした形でしたいと思っていることを家族に伝えた結果、しっかりと話し合い、訪問火葬でお別れができました。家族はペット火葬についてあまり知らなかったようで、そのために手厚く見送る選択肢が最初は持てなかったようです。

火葬当日までは家で安置をおこない、その間、思い出話と一緒にねこぴにもたくさん話かけてあげることができました。

利用したペット葬儀屋さんにも真心のこもった丁寧な対応をしていただき見送ることができ、四十九日には手書きのお手紙もいただきました。

自宅に遺骨を持ち帰ることまでは叶いませんでしたが、今は写真の前に大好きだった餌やお水をお供えして、時々話しかけたりしています。

ふとした時の悲しさや寂しさはまだあるけれど、お別れが丁寧にできたことで気持ちの整理をつけられた気がします。

今回は日記のような私的な内容になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。ペットとの最期のお別れの仕方について考えるきっかけになってもらえれば嬉しいです。

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