リストカットやアームカットなどの自傷行為によってリスカ跡が残ってしまったことを、やめた後に後悔し続けている人は多くいます。
リストカットは一時期しかやっていなかったとしても、そのリスカ跡は何もしなければ20年たっても消えないと言われています。
今回は、リスカ跡が気になって薄着ができなかったり、自分でもリスカ跡をあまり見たくないという人のために、消しかたや目立たなくする方法、簡単な隠しかたを紹介していきます。
1. リスカ跡は綺麗に消せる?
まずはじめに、覚えておいて欲しいのは、リストカットの跡を完全に消し去ることはとても難しいことです。リスカ跡はやめた後もずっと残ってしまうため、やめてから初めて後悔し、後悔し続けている人が多くいます。
なので、今リストカットをしてみたいと考えている人がいたら、切りたい人の声だけでなく、リスカ跡に悩んでいる人たちの声も聞いて欲しいと思います。
ちょっとしたリスカ跡であれば、若いうちは時間とともに消えてしまうこともありますが、何度も繰り返してしまったリストカットの跡などを綺麗さっぱり消してしまうというのはやはり簡単ではないようです。
それでは、リストカットの跡はどうしようもないかと言うとそうではありません。
現在では、目立たなくするためのアイテムや口コミからリスカ跡に使われている医薬品、レーザー治療や手術などの美容医療でリスカ跡を切除したり目立たなくする技術などもあるため、どうしようもなかったリスカ跡に対してできることも増えてきました。
傷の深さや体質などの個人差が大きく関わることもあるため、全ての方法でリスカ跡を消せるわけではありませんが、消したいけれどあきらめてしまっている人には色々とできることがあるということを知っておいて欲しいと思います。
リスカ跡を消したい人、隠したい人はこれから紹介する方法を試してみてはいかがでしょうか。
2. リスカ跡を塗り薬で目立たなくする
赤みのあるリスカ跡では、赤みをとっていくことでリスカ跡自体を目立たなくすることができます。
アットノンやケロコートのような塗り薬は、赤くはれ上がった部分(ケロイド)を徐々に目立たなくしていく効果があります。
使い方は塗るだけなので簡単ですが、どれも即効性があるものではありません。
アットノンを扱う小林製薬の公式サイトでも継続的な使用を推奨しているように、どの塗り薬も数ヶ月~といった長い期間根気よく使用するのがオススメです。
◆2-1. リスカ跡のケロイドには、アットノン
アットノンは、目立つ傷跡ややけどのあとを改善していく薬です。保湿や血行促進作用のある成分として美容の分野でも話題のヘパリン類似物質を主成分としています。
水分保持作用や血行促進作用により、傷は治っているけれど赤みが残り盛り上がっているような傷跡の改善に効果があるようです。
※ ヘパリン類似物質は保湿成分ですが、この薬を顔や粘膜などに使ってはいけません。
◇メーカー
小林製薬
◇使用方法
1日数回、適量を塗り、数ヶ月~継続して使用。
◇こんなリスカ跡に使える
赤みがあり盛り上がった傷跡(ケロイド)に効果があり、出来てから1~2年経ったあとのリスカ跡にも有効。
◆2-2. リスカ跡のケロイドを圧迫してケアするケロコート
ケロコートは、アメリカで年間30万個も売れたニキビや傷跡ケアのスキンケア化粧品です。
主成分はシリコンジェルで、しこり状のニキビ跡や赤くみみずばれのように盛り上がった傷跡(ケロイド)をシリコンでカバーすることで圧迫し傷跡を平らにしていく効果があります。
リスカ跡対策としては人気のある化粧品ですが、こちらも個人差があり、効果は継続的な使用で初めて得られるもののようです。
◇メーカー
Advanced Bio-Technologies社
◇使用方法
1日2回を目安に適量を薄く塗り広げて乾燥させて使用。数ヶ月~継続して使用がオススメ。乾いた後はメイクなども可能。
◇こんなリスカ跡に使える
赤みがあり盛り上がった傷跡(ケロイド)に効果があり、出来てから1~2年経ったあとのリスカ跡にも有効。
◆2-3. 古いリスカ跡にも有効。傷跡を目立たなくするスカージェル
スカージェルは、怪我や手術などでできた傷跡を目立たなくさせるために、大手コスメメーカーにより開発されたスキンジェルです。
玉ねぎのエキスに含まれるアラントインという成分をはじめとした植物エキスが、皮膚を柔らかくし傷跡にはたらきかけ目立たなくしてくれる効果があります。
こちらもリスカ跡対策としてはケロコートと併用している人も多いスキンジェルで、継続使用することで新しい傷跡だけでなく古い傷跡にも有効なようです。
◇メーカー
ダーマE社
◇使用方法
1日3~5回を目安に、適量を薄く塗り広げて乾燥させて使用。数ヶ月~継続して使用がオススメ。 乾いた後はメイクなども可能。
◇こんなリスカ跡に使える
赤みのある傷跡や古い傷跡にも有効。ケロイドにはあまり効果がないといった報告もあり。
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◆2-4. 手軽な反面、深いリスカ跡などに効果は薄い?
これらの塗り薬は、リスカ跡の対策として口コミなどでは有名ですが、リスクもなく手軽に使用ができる反面で、リスカ跡や体質などの個人差にも左右されるためにあまり効果が得られないことも多いようです。
しかし、少しでもリスカ跡を目立たなくするために、藁をもすがる気持ちで継続して使った結果、少し効果が見られたといった声もあるので、リスカ跡で悩んでいる人は試してみる価値があるかもしれません。
3. リスカ跡を化粧品で隠す
リスカ跡を隠すために、普段から長袖やリストバンド、絆創膏などを使っている人も多いことと思います。
ですが、絆創膏やリストバンド自体が目立つこともあり、いつもそれらで隠しているのは、やはり変な目で見られたり、ごまかすのが大変だったりするかもしれません。
そんな人には便利な化粧品を使った隠しかたも選択肢の一つとしてオススメです。もちろん、大きな凹凸までを隠すことは難しいですが、色味をまわりになじませることでできる限り目立たなくすることはできてしまいます。
リスカ跡も様々なので、これから紹介するような化粧品を使って自分のリスカ跡に合わせた隠しかたを探してみるのが良いでしょう。
◆3-1. コンシーラーとコントロールカラー(化粧下地)でリスカ跡を隠す
多くの人が一度は試したことがあるかもしれませんが、まずはメイクで隠す方法です。
選ぶカラーややり方によってはかえって目立ってしまったりすることもある方法なので、今回はコンシーラーとコントロールカラー(化粧下地)を使った上手な隠しかたを紹介します。
※ リスカ跡などは個人差があるので全ての場合に効果がある方法ではありません。
【STEP1.】
コンシーラーのカラー選び
まず、コンシーラーのカラー選びは、腕は顔などよりも色が白い場合が多いため、顔に使っているものなどよりも白いものを選びましょう。
あまりに色が違いすぎるとかえって不自然に目立ってしまうので注意が必要です。
【STEP2.】
コントロールカラーの選びかた
次に、コントロールカラーの選びかたですが、3つのポイントに気をつけて選ぶと良いでしょう。
◆傷跡が白い場合にはイエロー系かピンク系
◆パール感のあるものを選ぶ
コントロールカラーは、傷跡が赤い場合にはグリーン系を、白い場合にはイエロー系やピンク系を選ぶことで赤みや白いリスカ跡の色味をやわらげて目立たなくしてくれます。
また、パール感のあるものを選ぶと光反射効果で傷を目立たなくしてなめらかな肌に見せてくれる効果も期待できます。
【STEP3.】
使いかた
使いかたは、コントロールカラーで化粧下地をつくった上にコンシーラーを叩くように馴染ませながら塗ればOKです。
コンシーラーは厚く塗りすぎてしまうと、その部分が崩れて余計に傷の凹凸が目立ってしまうので気をつけましょう。
コントロールカラーとコンシーラーを使ったけれどまだ少し気になるという人は、その上にファンデーションを重ねてあげると良いでしょう。
⇒記事下部へ:さらにファンデーションやフェイスパウダーを重ねると効果的
芸能人も使ってる!?シミだけでなくタトゥーや火傷跡も隠せるコンシーラー
隠すことだけを考えて作られ、現在では、世界50ヶ国以上の劇場や撮影所、プロのメイクアップアーティストにも親しまれているのが、ダーマカラーシリーズのコンシーラーです。
ダーマカラーシリーズは、皮膚学的見地から肌の悩みやトラブルを解決するためにドイツのクリオラン社によって開発された、強い防水性とカバー力のあるコンシーラーです。
タトゥーやシミ、アザや傷跡まで隠せるコンシーラーなので、リスカ跡隠しに効果のある化粧品としても度々名前があげられます。
クリニカルテストを経て、製品化されているので、肌が弱い人にもおすすめです。
カラーは何色かあるので、初めて使う場合には3色のセットで隠したい部分に合う色を試してみるのが良いでしょう。
メイクでリスカ跡を隠す場合には、ただコンシーラーを塗って隠すのではなく、一番のポイントはリスカ跡に合わせたコントロールカラー(化粧下地)を使うことです。
細い傷などはリスカ跡に合った色のコントロールカラーを使うだけでも隠せてしまうこともあります。
肌の色やリスカ跡は個人差が大きいため、慣れるまでは色の選びかたや重ねかたは試行錯誤が必要かと思いますが、何もしないより目立たなくする事はできると思うので、打つ手がなく困っているかたは試してみることをオススメします。
長袖やリストバンド、アクセなどで隠している人もメイクと合わせることで、ふとした時に見えてしまったりを防ぐこともできるので知っておくと良いでしょう。
◆3-2. ファンデーションテープを使ってリスカ跡を隠す
出典:http://foundation-tape.net/
ファンデーションテープとは、ウォータープルーフの薄い肌色のフィルムでできたシールで、傷跡やタトゥーを隠すためにつくられた商品です。
ファンデーション等を使って隠す場合は、どうしてもメイクのやり方によっては凹凸が逆に目立ってしまったりといった問題がありますが、こちらは傷跡やタトゥーが気になる人のためにうまれた商品であるため、リスカ跡もリストバンドや絆創膏と違って自然な色味で隠すことができます。
シールを貼って隠すタイプなので、隠すのに時間も掛かりません。また、ファンデーションやコンシーラーで隠すのとは違い、洋服にこすれて色移りしたりとれてしまう心配もないので安心です。
基本的には自分の肌に合った色を選んで使用するものであるため、まずはお試し用の商品で試してみると良いでしょう。
商品によっては薄く透けてしまうため、赤みのある傷などには二枚もしくは三枚重ねなどで貼ると良いです。
ファンデーションテープだけでは肌との境目が気になる場合には、その上からファンデーションを重ねると綺麗に仕上がります。
⇒記事下部へ:さらにファンデーションやフェイスパウダーを重ねると効果的
ファンデーションテープはいくつか発売されていますが、オススメは、ログインマイライフさんのファンデーションテープ。
こちらは元々、奥さんがリストカットの傷跡に悩んでいたことから開発された商品だそう。不透明のタトゥー用と半透明の傷用が3色ずつあるのでお試し用で自分に合ったものを選ぶと良いです。
また、国内生産なので肌にも安心で、どちらも重ねて貼るとより効果が得られるようです。
◆3-3. ファンデーションやフェイスパウダーを重ねてダメ押し
<STEP1.>
リスカ跡がコントロールカラーやファンデーションテープを使って目立たなくなった後、
まだ少し気になる場合には、その上にファンデーションを重ねてあげるとさらに効果的です。その場合は、ファンデーションは夏用の落ちにくいものを選びましょう。
<STEP2.>
そして、さらにさらにファンデを重ねたところであと少しで綺麗に隠せそうという時には、最後の仕上げとしてフェイスパウダーを使うのもアリです。
◆3-4. エアーストッキングでリスカ跡を隠す
コントロールカラーとコンシーラーを使ったり、ファンデーションテープを貼ったりするのも時間がかかるから面倒だという人にオススメするのがエアーストッキング(塗るストッキング)です。
エアーストッキングは、スプレータイプの脚用ファンデーションで、傷跡や毛穴などを目立たなくしてくれる商品です。
得られる効果としては、コンシーラーやファンデーションを使うのと変わりませんが、スプレーを吹きかけて手でのばすだけで済むので、上に書いた方法より手軽で簡単にリスカ跡を目立たなくする事ができます。
腕の内側などは、顔や脚より肌が白い場合が多いため、色白の肌用を選ぶと良いでしょう。
少しパール感があるものもあるので、光反射効果で傷を目立たなくしてなめらかな肌に見せてくれる効果も期待できます。
ただし、赤みを抑えてくれたり、細かい複数の傷は目立たなくしてくれるものの、凹凸などには効果がないようです。
4. リスカ跡をアクセ等で隠す場合にも使える
浅い傷や細い傷は、日々のケアや化粧品を組み合わせて使うことで、凝視されたりでもしない限りはばれない程度まで目立たなくしたり、隠せてしまうこともありますが、深い傷やケロイドを簡単に完全に隠してしまうのはやはり難しい場合も多いことと思います。
しかし、今回ご紹介した方法を知っておけば、手首ならファンデーションで隠した上にアクセサリーをつけたり等、季節や自分のリスカ跡に合わせて組み合わせることで、万全を期すことができるかもしれません。
何か良いケアや上手い隠しかたはないかと探していた人、諦めてしまっていたけれど今回試したことのない方法があったという人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
お時間に余裕がありましたら、3分程度で終わる簡単なアンケートにご協力いただけると嬉しいです。
今後、取り上げる記事などの参考にさせていただきます。
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