今回は、リスカ跡を隠したいと思っている人約400人を対象に行なった「リスカットに関するアンケート」の結果の一部を見ていきたいと思います。
リストカット跡(自傷行為の跡)を一番見られたく相手は誰なのか、リスカを今もしているか といった質問の回答を、年代別に集計しています。
まだ目立つ跡にはなっていないけれどリスカをやめられない人、ついリストカットをしたい衝動に駆られてしまう人は、生の声を参考にしてもらえたらと思います。
mokuji
アンケート回答者の年齢と性別は?
今回は、以下の記事の訪問者かつ自分のリスカ跡を隠したいというユーザーを対象に募集したアンケートの結果です(有効回答数:427人)。
記事:全部試してみた?リスカ跡の消しかたと簡単にできる隠しかた
年齢
まずは、年齢分布から。
● 20歳~25歳: 26.1%
● 26歳~35歳: 18.5%
● 36歳~45歳: 3.6%
● 46歳~ : 1.7%記事への訪問ユーザーも20代前半までのユーザーが約70%なので、アンケート回答者と記事への訪問ユーザーのズレは、さほど気にしなくても良さそうです。
そして、10代が50%を占めています。10代は「ついやってしまった、ヤバい!」といった焦りだったり、理解者が少ない一方で家族や学校・友人関係など周りにも口うるさく言いそうな人が多いため、ずっと隠しておかないといけない苦しさがあるのかもしれません。
20代30代は面と向かって指摘されるようなことは減るものの、行動範囲が広くなるために隠しておきたい場面というものが増えそうです。
性別
性別は、ほぼ女性となっています。リストカットは圧倒的に女性が多いことがここからも分かります。
男性: 2.4%
FtX(Xジェンダー): 0.7%リストカット跡を一番見られたくない相手は?
リストカット跡を一番見られたくない相手は誰か という質問、もちろんできることなら誰にも見られたくないわけですが、一番見られたくない相手は年齢によって大きく変わる結果となっています。
10代の人がリスカ跡を見られたくない相手
2位 友人: 26.2%
3位 仕事やバイト先の人: 20.7%
4位 恋人・好きな相手: 10.3%
その他: 2.8%10代は、やはり家族が1位となっています。
親や兄弟姉妹と暮らしている人が多い年代で、反抗期だったり初めてつらい人間関係の悩みにぶち当たったりセンシティブな時期。家族にリストカットなんてバレた日には、めちゃくちゃ怒られたり泣かれたり家族会議になったり、なかなか理解も期待しづらい分、バレたくないと思っている人は多いはず。
また、学校という割と閉鎖的な環境でも、噂されたり余計な同情を買ってしまったり、さらなるいじめの原因になってしまったり、を心配して友人にもバレたくないといったことがあるようです。
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20代前半の人がリスカ跡を見られたくない相手
2位 家族: 31.4%
3位 友人: 5.7%
4位 恋人・好きな相手 : 5.7%
その他: 2.9%10代の頃の友人はそっとしておくということを知らなかったりするパターンが多そうですが、大人になるにつれて、理解者となってくれたり敢えて触れたりしないような友人ができるからか、「友人」はかなり割合を下げました。
一方で「仕事やバイト先の人」に見られたくないという人が50%を超えてきました。やはりアルバイトや就職で社会へ出ることになった時に自分のリスカ跡が気になってしまいどうにかしたいと思う人は多いのではないでしょうか。また、過去の傷跡で自分自身はもう乗り越えたものだからこそ、「変な心配をされたくない」「ネガティブなイメージを与えたくない」と思う人も多く、このタイミングでリストカットを後悔しているという話もよく聞きます。
10代の結果と比べるとここで大きく環境などの変化があることが分かります。
20代後半から30代前半の人がリスカ跡を見られたくない相手
2位 家族: 17.9%
3位 恋人・好きな相手: 10.7%
4位 友人: 3.6%
その他: 7.1%20代後半から30代にかけてもおそらく同様の理由で「仕事やバイト先の人」に見られたくないという人は50%を超えています。あまり深い話ができない仕事上の付き合いの人には、フォローが効かない距離感だからこそ隠したいはず。
そして少し割合を上げたのが「恋人・好きな相手」。結婚などが見えてくる年代では、相手が理解をしてくれるかどうかが不安だったりでリスカ跡は少し意識せざるを得ないのかもしれません。
30代後半以上の人がリスカ跡を見られたくない相手
2位 家族: 7.1%
その他: 7.1%30代後半になると、「家族」や「友人」の割合がさらに減り、ほとんどが「仕事やバイト先の人」に見られたくないという結果になりました。結婚して理解してくれる家族ができたり、付き合いが長く気のおけない友人ができたり、仕事以外では理解者が増えるのではないでしょうか。