近年、「家族葬」や「直葬」といった葬儀のカタチが増加傾向で、言葉自体もよく耳にするようになりました。一般的な葬儀よりも費用や接待の手間を大きく抑えることができるため家族葬や直葬は増えつつありますが、葬儀で必要な物にもできる限り無駄なお金をかけたくないという人も多いことと思います。

しかし、個人で葬儀品を全てそろえようと思うと意外に大変。どこで買ってきたら良いのかなど困ってしまうケースは多くあります。そういった背景の中、最近ではインターネット通販サイトなどでも家族葬や直葬で必要となる葬儀品をそろえることができるようになってきました。

今回は、葬儀品の中で買うのが大変そうな「棺桶」の話とインターネット通販サイトで棺桶を購入する際の注意点を見ていきたいと思います。

1. 家族葬・直葬について知っておこう

「家族葬」や「直葬」のニーズが増加しているという話、ニュースやテレビ番組などでも見かけるようになりましたが、本当に増えているのでしょうか。

当メディア内でも以前から行なっているアンケートでも直葬についてもっと知りたいという声は多く寄せられています。ここでは本題に入る前に家族葬と直葬について軽く触れておきたいと思います。

家族葬・直葬とは

◆家族葬とは

家族葬(かぞくそう)とは、親族やごく親しい関係者のみで行う葬儀のことをいいます。基本的に社交辞令的な弔問客の参列はない葬儀ですが、通夜や告別式、火葬等は一般葬と同じように行なわれることが多いです。「直葬」とは、通夜式や告別式などの儀式を省き、ごく親しい方数名で火葬のみを行う葬儀のことを指します。 呼び方は違いますが「火葬式」も同じです。 従来の「お葬式」の形式にこだわらない人が増えた事が大きな理由と考えられます

◆直葬とは

直葬(ちょくそう)とは、通夜や告別式を行わず、親族やごく親しい関係者のみで火葬だけを行なう葬儀のことをいいます。 「火葬式」というのも直葬と同じものという認識で問題ありません。

直葬についての詳しい話はこちらでも紹介しています。

“直葬”を希望するなら知っておくべき費用や手順の話

家族葬・直葬は増えているの?

家族葬や直葬は本当に増えているのでしょうか。普段生活している中ではなかなか実感できないことなので、今回は公正取引委員会の「葬儀の取引に関する実態調査報告書」から実際のデータを軽く紹介しておきたいと思います。

696社の葬儀業者に対して行なわれた調査では、現在も一般的な葬儀が年間取扱件数全体の63.0%を占めているものの、「一般葬・家族葬・直葬・一日葬・社葬の中で増加傾向にある葬儀の種類は?」という問いで、51.1%が家族葬、26.2%が直葬と回答しています。一方で「減少傾向にある葬儀の種類は?」という問いに対して、68.8%が一般葬をあげています。

つまり、一般葬が減少傾向にあるのに対して、家族葬・直葬がそれに代わってきているということが調査結果から分かります。葬儀のカタチにこだわらなくなってきた中で、葬儀費用や接待の手間を抑えたいというニーズが増えてきたといえます。

少し前置きが長くなりましたが、次は、家族葬や直葬で必要になる葬儀品の中で最も買うのが大変そうな「棺桶」について見ていきたいと思います。

2. 棺桶はどこで買えるの?

棺桶の購入は、葬儀社や一部の市区町村で購入が可能とのことですが、調べてみてもすぐにそういった所の窓口を見つけることは非常に困難です。

市区町村の場合、各自治体ホームページの斎場情報などに併せて棺に関する記載があるケースも一部ありますが、基本的には問い合わせなどで聞いてみないことには分かりません。葬儀社に関しても、やはり葬儀プランを売りたいという思惑もあるせいか葬儀品単体の販売をしていない&表に情報を出していない場合が多いようです。

調べても近場で棺桶を購入できる所が見つからない、面倒は避けたいといった場合、もう1つ覚えておきたい選択肢として、インターネット通販サイトなどを利用する方法があります。一昔前では想像もつきませんでしたが、今や棺桶もインターネット通販サイトで買える時代になりました。amazonや楽天といった大手通販サイトや葬儀用品専門の通販サイトで容易に探すことができます。

インターネットで棺桶を買うメリット

◆価格がはっきりしている

やはり大事なポイントの1つとしてあげられるのが価格。インターネット通販サイトで購入する際には、具体的な金額が提示されており、複数のサイトやお店の比較検討がしやすいため、納得のいくものを納得のいく価格で購入しやすいのがメリットです。商品が出てきた後で「●●円です」と言われるようなことがないのは安心です。

また、インターネットで購入しないにしろ、葬儀品の大体の相場が把握できるのは、葬儀社を利用する際にも役に立つことなので、一度調べて見ておくと良いかもしれません。インターネット通販サイトでは、シンプルなもので大体2~3万円が相場のようです。

◆折りたたみ式など種類が豊富

実際に葬儀社や市区町村などで棺桶を買える所が見つかったとしても、棺桶の選択肢は限られている場合があります。豪華なものしかなかったりあまりにも簡素なものしかなかったりで、「装飾が少しは欲しい」「価格を抑えたい」といった希望に沿うものがない場合も。

インターネット通販であれば、希望にあったものを比較的豊富な選択肢から選ぶことができます。デザイン・装飾だけでなく、棺桶自体が組み立て式のものや子供用サイズのものなども容易に見つかるので、それぞれのニーズに合ったものが選びやすいかと思います。

とはいえ、棺桶に関してはインターネット通販でもまだまだ選択肢が少ないように感じられます。葬儀関連の総合展示会等では、インテリアとしても置いておけるような家族葬向けの棺や故人の趣味を存分に表現できる棺などユニークなものも多く見かけるので、そういったものも選べるようになって欲しいところ。

インターネットで棺桶を買うデメリット

◆届くまで日数がかかる

インターネット通販で棺桶を買う際には、届くまでの日数に注意する必要があります。棺桶などの葬儀品に関してはやはり急に必要になり買う場合が多いですが、ほとんどのインターネット通販サイトで発送が2~4日後となっているため、明日明後日までに欲しいという場合には難しい場合があります。

ただ、やはり商品の性質上そういったニーズは多いため、急ぎの場合にはダメ元で問い合わせなどをしてみると対応してもらえることがあるかもしれません。

◆実物を触ることができない不安がある

葬儀品だけでなくどんな商品にも言えることですが、通販では実物を触ることができないという不安はあります。

しかし棺桶に関しては後でも少し触れますが、長く使うものでは無い上に火葬炉の都合で使える素材も限られているため、一般的に使われている棺と通販で買う棺に大きな差はないようです。ただし、やはり気になる点はお店側に直接質問などをしてみるのが安心です。

そもそも棺桶って必要なの?

結論からいうと、棺桶は必要です。なぜなら、現在は火葬炉自体が棺桶に入れた状態で火葬をするように作られているため、棺桶がないと火葬をしてもらえないからです。

また、適当な箱を棺代わりにするのも避けたほうが良いです。棺用以外のものだと火葬時に有害物質が出るか分からないといった理由で受け付けてもらえないことがあります。

つまり、棺桶は家族葬・直葬を行なう際には絶対に用意しなければならない葬儀品の1つです。

3. 棺桶を買う際に絶対に確認しておくポイント2つ

棺桶を葬儀社で買う場合、インターネット通販で買う場合、どちらでも以下の点には気をつけておく必要があります。

◆棺桶のサイズを確認する

棺桶は一律同じサイズというわけではありません。納棺時に遺体がおさまらないということのないよう買う前には必ずサイズを確認しておきましょう。

身長ギリギリのサイズの棺桶を選んでしまったりすると、死後硬直の具合によっては姿勢を動かせず遺体がおさまらないといったケースもあるようです。死後硬直は、死後半日から30時間程度がピークで、その後は徐々に硬直が解けていくものですが、通夜や葬儀時が死後硬直のピークにあたる場合はあるので、サイズに多少余裕を持っておいたほうが良いかと思います。

◆棺桶の価格を確認する

どれだけ高価な棺桶でも買う際に納得がいっていれば問題ありませんが、買うお店によっては設備維持費や不透明なコストが上乗せされていることもあります。高いから良いものを使っているとは限らないので、特に価格を抑えたい場合には予め相場などを知っておいた上で選択肢を広くもっておくことをおすすめします。

4. インターネット通販で買える棺桶

今回はインターネット通販で買える棺を種類ごとにいくつかピックアップしました。上で紹介した選ぶ際の注意点なども踏まえて価格や種類などの参考にしていただければと思います。

予めの準備にもおすすめ組み立て式の棺

前もって買っておきたいといった場合には、折りたたみ式(組み立て式)という選択肢もあります。省スペースで置いておけるので置き場所に困らないというのがメリットになります。

◆木製棺

棺 平棺 折りたたみ式 布団付 直葬 家族葬 適

組み立て式の棺といっても釘などを一切使わず簡単に組み立てることができて、基本的に大きさや強度も普通の棺と変わらないようです。こちらの棺は一般的な葬儀で使われる白木製で窓付きの棺です。

◆布張棺

こちらは組み立て式の布張り棺です。布張棺というのは木製の棺の表面を布で覆ったもののことをいいます。

また、この棺は形状も蓋が山型になっているので直方体のものより高さがあります。高さが十分なのでお花をたくさん入れてあげたいといった場合にも良いかもしれません。

豪華な装飾が施された棺

◆刺繍入り布張棺

棺 布棺 刺繍入り(藤) 布団付 大窓スライド仕様 直葬 家族葬 適

こちらは豪華な刺繍が入った布張棺。布張棺は刺繍が施されていたり色や柄などデザインが豊富なのが特徴で、故人に合ったものを選べるため人気があるようです。こちらの棺も蓋が山型になっています。折りたたみ式ではありません。

◆彫刻入り棺

好評につき売切れです

こちらは側面と蓋に手彫りの彫刻があしらわれた桐素材の棺です。木の温かみと高級感のある棺です。こちらも折りたたみ式ではありません。

キリスト教式用の棺


引用元: 葬儀用品専門店 棺おけ屋

キリスト教式用の棺もインターネット通販で購入することができます。

棺桶 キリスト棺 山型(ブラック) 取手付

おわりに

今回は、火葬時に必要な葬儀品である「棺桶」の購入について紹介しました。大きさが大きさだけに前もって買っておくのもなかなか難しい葬儀品ですが、やはり葬儀費用を抑えたい場合には自分で準備したほうが良いものの1つかもしれません。

直葬や家族葬を考えている場合には、棺桶の他にも必要な葬儀品はまだいくつかあるので、今後も順に紹介していきたいと思います。

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